インド長期滞在ロングステイ&デュアルライフや移住と留学の情報4

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インド「デリー」第4回

前回までの記事は下記をクリック
インド「デリー」第1回
インド「デリー」第2回

インド「デリー」第3回

一般的に「物価が安い」というイメージのあるインド。
日本と比べると物価は総じて1/5〜1/4ぐらいの印象です。

第1回の記事でも紹介しましたが、とくにホテルの宿泊代や交通費
ローカル向けの日用品や食品、外食費などは
日本とは比較にならないほど安価です。

インドでは大卒の平均月収が2-3万円程度
といわれているので、生活のすべてを
ローカル基準にすれば生活費を1-2万円に
抑えることも不可能ではありません。

ただし、デリー生活に日本と変わらぬ
水準を求めようとすると、生活コスト
は一気に跳ね上がり、駐在員仕様の高級フラットを
借りれば東京と変わらない高額な家賃が
発生しますし、日々の食事を日本食メインに
すれば東京以上に高い食費がかかります。
※インドでは輸入品の値段が非常に高い

しかもデリーの物価は年々上昇しており
あらゆるモノやサービスが1年で
10~30%程度値上がりしている現状がります。

ロングステイを検討する際は
こうしたインフレリスクも頭に
入れながらの資金計画が必要です。

というわけで、現時点におけるデリーの
1ヵ月の滞在費用をシミュレーションを
してみましょう。

インドでの生活費シュミレーション

日本人が多く住む南デリーの中でも
ややローカルなエリアのフラットを賃貸し
節約を心がけた場合を想定して計算してみました。
※為替により変動します

■住居費(1ベッドルームのフラット、家具付き、月払い)
……1万3000ルピー(約1万9500円)
■光熱費
……約2000ルピー(約3000円)
■ネット代
……約1800ルピー(約2700円)
■食費(自炊メイン、交際費も含む)
……約1万ルピー(約1万5000円)
■携帯電話(本体+SIMカード購入)
……約2000ルピー(約3000円)
■交通費(地下鉄、タクシー)
……約5000ルピー(約7500円)
■その他、雑費
……約1万ルピー(約1万5000円)

■合計
約4万3800ルピー(約6万5700円)

現在は円高が続いていることもあり
外食やレジャーを控え、日用品を
ローカル向けのものでそろえれば
デリーではおおむね7万円以下で
生活できそうです。

もし予算に余裕があったり、1ヵ月程度の
短期ステイなら、デリー中心部
のサービスアパートメントを
借りてもいいですが、住居費は倍以上になりますが
より快適で便利な暮らしを送ることができるでしょう。

一方、住居をフラットシェアや
ペイング・ゲストハウスにしてさらに
生活を切り詰めれば、5万円以下で
暮らすことも不可能ではないようです。

インドでのデュアルライフの方法

となると、フリーランサーやワークシェアリングが
可能な身の上であるなら、春-夏の間は日本
で過ごして、デリーがベストシーズンを
迎える秋?冬の間は現地で過ごす
というデュアルライフも現実味を帯びてくる。

少々乱暴な計算になりますが例えば
日本での生活費を15万円(うち家賃6万円)
と仮定し、8ヵ月過ごした場合の費用は
15万円×8ヵ月=120万円。

さらに航空券(約10万円)とインドでの
生活費(5万円×4ヵ月=20万円)
日本の家の家賃(6万円×4ヵ月=24万円)を
加えると、年間の支出は174万円となります。

ここに諸経費として20万円程度を加算しても
200万円以下で1年間暮らすことができます。

これはあくまでも単身者を想定した
シミュレーションになりますが
日本にいる8ヵ月で200万円以上稼げるので
あれば、十分デュアルライフは実現可能と
いえるでしょう。

では、実際の東京?デリー間を行き来する
暮らしとはどのようなものなのでしょうか?

ここ数年間、デュアルライフを
送っているというRさん(38歳/女性)
に話を聞いてみました。

「私の場合は、夫がインド国籍を
持っているので特殊なケースになると
思いますが、今は夫婦ともに東京での
生活がメインで、1年のうち数ヶ月
ニューデリーに滞在するスタイルを
続けています。

日本に住民票を残しているので、
表向きは旅行者の扱いです」

ただしRさんの場合、観光ビザの取得は
不要です。
インドロングステイ生活や海外移住&海外留学やデュアルライフ最新情報

「P.I.O.カード」とは?

Rさんはすでに「P.I.O.カード」という
インド国籍者に血縁を持つ者
または配偶者がインド国籍の外国人に
発行される市民権を所持しているためです。

「PIOカードがあれば、15年間インドに
自由に出入りできるうえ、就学や就労
も認められています。

選挙権はありませんが、不動産の購入も
可能です。

そのため現地での起業を考え
昨年からビジネスをスタートさせています」

ビジネスが軌道に乗るまでは
日本での貯蓄や現地通貨での
預貯金を取り崩しながら生活
しているというRさん。

「食費を含め、現地の生活費は安いです。
ただ、日本食はびっくりするほど高く
付くことがあります。

大人2人、子供2人でホテル内の
日本料理店に行くと、ランチ1回で
1万円近い金額になってしまうことも
ありますから」

3人の子供がいるRさんは、現地に
滞在中は夫の実家に滞在しています。

「夫の実家はインディラガンディー
国際空港から車で約30-40分
ニューデリーの市街地から近い便利な
場所にあります。

周辺は、東京にたとえると蒲田や
大井町のような雰囲気です。

私は現地で家を借りたことはありませんが
デリーでも最近はコンドミニアムや
フラットなど外国人にも住みやすい
物件が増えています。

ただ良い物件は家賃も高いので
短期滞在ならむしろ中級ホテルに
ロングステイした方が安くつく場合も
あるようです」

住まい選びの際は「交通の利便性
(デリーは渋滞が多い)、日用品の買い物
に便利かどうか。

お子さんがいる場合はスクールバスの
バス停に近いかなども要チェック」とRさん。

「また、デリーは慢性的な電力不足で
停電は日常茶飯事。

安全な水も日本ほどかんたんには
手に入りません。

停電や断水に備えるなら
一軒家よりも自家発電設備や大きな
貯水タンクがあるマンションを選ぶと
安心かもしれません。

ネット環境については、家にWi-Fiを
つなげばおおむね整います
※たまに通信状況が不安定にはなりますが

ネットがあれば、国際電話もスカイプでできま
すし、その点はあまりストレスを感じませんね」

デリーでの生活にかなりなじんでいる
様子のRさんだが、やはり日本とは
大きく異なる文化や習慣のちがいに
とまどいを感じることは多かったといいます。

「インドの人々は、性格上『知らない』と
言うと相手に悪いと思うのか、道を聞いたり
しても適当に答えられてしまい
困ったことがあります(笑)。

生活習慣やジェスチャーの違いもあり
始めは意思の疎通が難しいように
感じましたね。

意外だったのは、英語が通じないことが
多々あること。デリーに住むなら
ある程度のヒンディー語を覚えて
行った方がいいでしょう。

また多様な民族が混在するインドでは
ときどき物騒な事件がおきます。

危険情報の把握や身を守る方法については
つねに考えておくようにしています」

また、使い慣れたものはある程度
日本から持って行った方がいいと言います。

「とくに女性の生理用品。日本のように高
品質ではないので、これだけは必ず
持参するようにしています」
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インドの医療事情は?

現地の医療事情はどうなのでしょうか?

「病院は町医者から大型病院まで各種あり
ドクターは海外で勉強して来た方も多いです。

ふだんは近所のクリニックかアユールベーダの
専門ドクターに看てもらうことがほとんどです。

医療費は、軽い風邪くらいなら町医者や
クリニックでは薬代も合わせて1000円程度。

ただ、大病をした場合、清潔で高級な
日本人好みの病院に行くとかなりの出費を
覚悟しなければなりません。

現状は日本ベースの生活なので
高額医療費が発生した場合は
クレジットカード付帯の補償を使うつもりですが
カードによって支払条件が異なるようなので事前
の確認は必要だと思います」

しばらくはデリーと東京を行ったり来たりする
生活が続くというRさんですが、5人家族の
ため移動費にはいつも頭を悩ませているといいます。

「直行便だと日本航空、エアインディアが
成田からニューデリーまで非常に良い時間帯で
飛んでいます。

経由便ならもっと安い運賃で探すこともできますが
乗り継ぎに時間がかかったり、深夜早朝などに
到着したりするケースが多いので
小さな子供がいる私たちには残念ながら
利用するチャンスが少ないです」

一方、2009年に半年間デリーで
ロングステイを経験したKさん(30歳/女性)
のケースはどうでしょう。

「私は2008年から1年ほど、アメリカの
大学で経験と経営学・ホスピタリティ学
非営利事業を学んでいたんです。

インド滞在は、アメリカでの留学生活を
終えたタイミングでインド赴任となった
父よりご縁をもらった形です。

インドはよく“混沌”と表現されますが
まさにその通り。

右を見れば大きな近代的なモールや病院。
道路を挟んだ左側にはスラム街。
路上にはさまざまな動物たち
が行き交っていますが
日本のようにペットとしての動物を
見ることはごくまれで、人間も動物も
みな当たり前のように共存している。
このような光景は、日本では絶対に見られません」

当時はデリー市内のアパートメントホテルに
滞在していたというKさん。
「デリーで日本人が住みやすいのは
大きなモールがあって交通の便がいい
サケットや高級ブティック街のグレーター
カイラシュ、それからデリーの中心部からは
離れますが、隣接する都市グルガオンあたり
だと思います。

グルガオンは現在、猛スピードで開発が
進んでいて、ビジネスの中心地となりつつあります」

そんなKさんも前述のRさん同様
インドと日本との生活のギャップに非常に
とまどったといいます。

「移動中、オート・リクシャー
(インドの小型オート三輪タクシー)が止まる
たびに子供やご高齢者、女性が食べ物や
お金を求めて寄ってくるんです。

現地の人からは断固拒否するようにと
アドバイスを受けましたが(実際、法律でも
与えないよう決められている=あげる方も法律違反)
つねに葛藤がありましたね。

また、インドではすべてが自己責任の世界。

何かを盗られたとしても、
自己管理が悪いという考え方に繋がるので
つねに気を引き締めておく必要があります。

買い物の際も、あきらかに量が減った
ペットボトルが平然と売られていることも
あるので(笑)
よくチェックすること。

毎日のように停電するので
自家発電機能がない場合は冷凍
冷蔵品の管理にも注意が必要です。

また、寺院など神聖な場所を訪ねる際は
あらゆる革製品、靴、ときにカード等の貴重品も
持ち込み不可の場合があるため、事前に調べておくのが大切です」

そう話すKさんにデリー生活の
必需品について聞くと、「現地の事情をよく
知る友人・知人」、「日本のお米と調味料」
(インドの食事はやはり独特のス
パイスや風味が加わっているため)
「ポカリスエット」(お腹をくだしたと
きに飲む栄養源)という答えが返ってきました。

「日本製にこだわらなければ、デリーでも
生活に必要なものはほとんど手に入ります」。

Kさんは今もライフワークである
ヨガ修行のために、定期的にインドを訪れているといいます。

「人々がとにかく気さくでフレンドリー。
そして善くも悪くも“ルールがない”
のがインドです。ただ、裏を返せばそれは
“交渉次第でさまざまに融通が効く世界”と
いうことでもあり、私にとっては居心地が
よかったですね。

心温かく明るくエネルギッシュな
インド人との交流は、きっとデリー滞在の
一番の楽しみになるはずです」

前述のRさんも「インドという日本と
まったく違う世界に身を置くことで
日本人としての自覚を再認識できる」と語ります。

「文化的ギャップを感じることはありますが
インド人には親日家が多く、仏教をはじめとする
共通点も多々あるため、私自身もインドには
親しみを感じています。

ちなみに日本語の『あいうえお』の
発音はヒンディー語の音順と同じなんですよ。

できるだけ長く住むには就労ビザが必要ですが
最近では日本企業の進出も増えていて
採用数も増えていると聞きます。

求人情報はネットで探せますが
応募資格は英語が必須条件で
給与も現地採用扱いがほとんどですから
それらは覚悟の上で。

とにかくインドでのノマド生活には英語
そして多少のヒンディー語の知識が
必須といえます。
また、予想外な出来事の
連続ですので、強靭な精神力もぜひ!」

インドでの海外留学や移住の
時にはよく調べて行動することが大切ですね。

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